Pythonやるならド定番!Anacondaをサクッと入れて巨人の肩に乗りましょう!

はじめに

前回の記事で初心者がPythonによるプログラムでオフィス業務の自動化を図る際に、最も便利な手段は自機にPythonをインストールする方法であることを検討しました。

さて今回は実際にPythonを自機に導入する具体的な方法を見ていきたいと思うのですが、実はPythonをインストールする方法は結構たくさんあり、またそれぞれ一長一短であるためどの方法が良いかという論争が盛んに行われている世界なのです。

しかし、われわれの目的は「初心者がつまずかないでPythonの実行環境を整える」ことです!この目的を念頭に置いて、最も良い手段を探していきましょう!

Anacondaをサクッと入れてで巨人の肩に乗る本記事の目的

「Pythonの実行環境を構築すると言ってるのに、なぜAnacondaとかいう別のヘビが出てくんの?」

と訝しげに思われたかもしれません。

AnacondaとはPythonのディストリビューションと呼ばれる配布形式で、Anacondaに多くの便利なPythonのライブラリ(機能のようなもの)が含まれています。

なので、Anacondaディストリビューションを最初にインストールしてしまえば、いちいち必要な機能を個別にインストールする必要がなくなるのでとても便利なものなのです!

とはいえ、このAnacondaですが、Python使いの中では評価が分かれるものでもあります。

実は評価が分かれるAnacondaの良い点悪い点

多数のライブラリ(約270!)が含まれているAnacondaですが、Python使いの間ではこれが巨大すぎるという批判の声もあります。少ないよりは多いほうがいい!と考えてしまいがちですが、自分の限られたリソースの中でPythonを使っている人にはよりコンパクトな方が便利と感じる人も多いでしょう。

しかし、これは自分でPythonのライブラリを管理できる人向けの考え方です。

Pythonに限りませんが、ライブラリの管理には一般的に端末(コマンドプロンプト)からシステムを管理できる必要があります。通常のコンピューターはGUIといって見た目とマウスで直感的に操作できますが、端末からの管理はCUIといってコマンドを文字で入力しながら行うので一定の技能がある人でないと簡単にできません。

上記事から、弊ブログの対象読者を想定したときにAnacondaの悪い点より良い点が勝ると判断し、弊ブログではAnacondaを使ってオフィス業務の自動化を目指すこととします。

そうは言ってもAnacondaコワイ・・

Anacondaに限りませんが、こうしたオープンソースプロジェクトは無償で自発的に参加するエンジニアにより開発されています。

つまり、有償版であれば使用時に何らかの問題が発生したらサポートをお願いしたり、場合によっては出張サービスに来てもらってでも問題解決をしてもらう権利がありますが、それが有りません。

Anacondaも先に言ったとおり巨大なディストリビューションなので、意外とエラーが発生することがよくあります。こうした際に自己解決を行うのは確かに気がひけるかもしれません。

しかし、どんな挑戦にもリスクはつきものです。エラーを怖がって一歩目を踏み出すことを躊躇してしまい、自動化から得られるはずだったリターンをまるまる損してしまうのは、逆にもったいないのではないでしょうか?

私は「最悪アンインストールすればOKでしょ!」と割り切ってAnacondaを導入しました。もちろん各人の自己責任ではありますが、心の壁を少しだけ開いて挑戦してみる気にならないでしょうか?

Anacondaを導入する気になったあなた!へ送るカンタン導入法

Anacondaの導入方法についてはPythonJpでとても丁寧に解説されています。

人のふんどしを借りるようですが、このサイトより上手に解説できる自信がないので、こちらの案内を参考にインストールされることをおすすめします。

ちなみに、「やっぱりAnacondaじゃない環境でPythonの開発をしたい!」
という場合は以下のサイトにPythonのみをインストールする方法が詳しくありますのでご参考ください。
Pythonの開発環境を用意しよう!(Windows)

おわりに

さて、前回に続いてPythonの開発環境を整えることに成功しました。

コンピューターは膨大な量のリソースが複雑に絡み合って動いているため、ときにエラーが起こります。

新聞やニュースでIT関係のシステム障害などの話題をよく目にすると思います。多分にもれず、VBAやPython界隈でもエラーがつきものなのです。

ご紹介した方法も、今後何らかのバグでエラーが発生することもあるかもしれませんが、そうしたリスクにみあう(あるいはそれ以上)の機能がAnacondaにはあると思います。